海外旅行へ行こう!と決めた時、まずほとんどの方が近くの旅行代理店に行って話を聞いて決めておりますが、これでは旅行代理店の思うツボになります。
「安くするために自分で料金比較サイトを見比べてみても結局わからない」
と言う方も多いですね。
私も最初は比較サイトを見てたりしてましたが、途中で嫌になって旅行代理店を複数回って自分で比較して取っておりました。
そして旅行代理店を複数回ってから決断するまでに時間がかかり、その間に良いプランも埋まってしまうことが多々ありました。
「もっと手軽に比較できたらなぁ・・」
「一々旅行代理店に行くのがめんどくさいなぁ」
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海外旅行に行くとき、不安なこと・心配なことは数多くありますよね。
「その国の食事が口に合わなかったらどうしよう…。」
「有名な観光スポットで迷子にならないか心配。」
なんてことを思う人もいますよね?
そんな数ある不安の種の中で最も恐ろしいと言ってもいいのが、「海外特有の病気」です。
今回は、「アンコール・ワット」を始めとした数多くの観光スポットを持つ国、カンボジアで流行っているマラリアについてご紹介します!
目次
マラリアってどんな病気?
そもそも、マラリアとはどんな病気なのか知っていますか?
多くの方は、「蚊が原因で起こる病気」という印象しかないのではないでしょうか。
私も同じような印象しか持っていませんでした(笑)。
なので一緒に、マラリアとはどんな病気なのか見ていきましょう。
マラリアとは?
マラリアとは、カンボジアだけでなく100か国以上で発症している感染症です。
主流な発症地は
- 南アフリカ
- 東南アジア
- 南アジア
- 中南米
- パプアニューギニア
- ソロモン諸島
と主に熱帯・亜熱帯の気温が高い地域で発症しています。
皆さんもそんなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
かく言う私もそのイメージを持っており、正にイメージどおりでした(笑)。
そんなマラリアは、毎年3~5億人が感染し、そのうち数百万人が死亡しているのではとWHOは推定しているようです。
数字だけ見ても毎年恐ろしい数の人が発症し、亡くなっているのが分かりますが、マラリアは「蚊を媒介としてウイルス・原虫が体内に入ることで感染する病気」なのです。
また、マラリアというとただそれだけの1種類の病名と思っている方が多いかと思いますが、マラリアは1種類ではありません。
インフルエンザにA型、B型があるように、体内に入った原虫ごとに症状が変わりいくつかの種類が存在しているのです。
- 三日熱マラリア・・・48時間ごとに発熱し、発熱・悪寒・発汗・頭痛・悪心・嘔吐・体の痛み・全身倦怠感の症状が現れます。
- 四日熱マラリア・・・72時間ごとに発熱します。
- 卵型マラリア・・・48~50時間ごとに発熱します。それ以外の症状は三日熱と同じです。
- 熱帯熱マラリア・・・毎日発熱し、多様な合併症を発症します。主に「異常行動、意識障害、発作、こん睡や神経障害といった脳マラリア」、「赤血球が破壊されることによる深刻な貧血」、「急性呼吸逼迫症候群」、「血液凝固異常」、「心臓血管系の不全による低血圧」が挙げられます。
どのマラリアも発熱を繰り返すというのは共通の症状ですが、それ以外の症状が異なっているのが分かりますね。
中でも、熱帯熱マラリアはその特徴から重症マラリアと呼ばれ恐れられています。
どの症状を見ても絶対にかかりたくないものだと分りますね。
他人事じゃないマラリア
「カンボジアとかの熱帯が発症地なら日本は関係ない。」
と思う方もいるかもしれませんが、実はそうでもありません。
三日熱マラリアを媒介しているシナハマダラカ・熱帯熱マラリアを媒介しているコガタハマダラカは日本国内にも生息しています。
現在は亜熱帯である沖縄にいるものが殆どですが、今後地球温暖化が進めば本州まで生息域を広げる可能性が高いとされています。
また、厳しいチェックが行われてはいますが、海外の貨物船からヒアリが見つかったことと同じように、マラリアの原虫を持った蚊が貿易ルートから侵入することもあり得ます。
その為、海外の病気だからと他人事扱いするのではなくある程度注意をしておかなければなりません。
マラリアの対策は?
では、どうしたら恐ろしいマラリアにかからないようにすることが出来るのでしょうか?
そんな予防・対策についても見ていきましょう!
マラリア対策は蚊対策
マラリアを予防する一番の方法は、徹底的に蚊に刺されないよう対策をすることです。
マラリアは、蚊に刺されない限り発症することはないため分かりやすいですね。
そのため、先ずは刺される部位を減らすために長袖・長ズボンを着るようにし、余計な夜間外出は控えるようにしましょう。
カンボジアは1年を通して常夏の暑い地域なため、半そで半ズボンの薄着になりたくなってしまうかもしれませんが、半そで半ズボンはリスクがとても高いため、オススメしません。
更に、カンボジアは外は暑いですが建物内はクーラーがガンガンに効いているところが多いので、寒暖差で体調を崩してしまう事も少なくはありません。
そういう意味でも半そで半ズボンではなく長袖・長ズボンを着ることをオススメします。
また、日本のものは日本の蚊には効果的ですが、違う土地の蚊には効かないことがあるので、虫除けスプレーを使う場合は現地で買えるものを使うようにした方が効果的です。
なので、効かないものを持って行って余計に荷物をかさばらせるよりも、現地で買える特有のものをオススメします。
因みに、強力な虫除けスプレーを使い過ぎると身体に異変が起こってしまうこともありますので「蚊取り線香や蚊帳と併用し、虫除けスプレーはあくまで少し使う程度にする」事で身体にも優しく予防することが出来ます。
- 長袖・長ズボン
- 虫除けスプレー
- 蚊取り線香
- かゆみ止め
- 蚊帳
以上が蚊対策に使える主なアイテムとなります。
なお、虫除けスプレーの中でも自分にかけるタイプではなく、室内に撒くタイプのものは充分に効果がありますのでそちらを持って行くこともオススメします。
薬で予防するマラリア
病気ということもあり、薬でマラリアを予防することもできます。
本来、マラリア流行地に旅行に行く場合は、抗マラリア薬を予防内服してから行くことが推奨されています。
日本で認可されている予防薬は基本的に、1週間に1回1錠を、感染するリスクがある期間、この場合は旅行1週間前から旅行後約1か月間服用することになっています。
それだけウイルスが体内に潜伏している期間が長いということですね。
なお、強いウイルスに対抗するための薬であるため副作用が出る可能性もあります。
- めまい
- 平衡感覚障害
- 吐き気
- 胃痛
- 気分の落ち込み
- 不眠
- 頭痛
以上の症状が出る事がありますが、必ず副作用が出るわけではありませんし、全ての副作用が出るわけでもありません。
なお、予防薬は妊婦の方、小児には使用制限がありますので使用する際は担当の医師か薬剤師の方に詳細を聞くようにしてください。
予防薬は感染を防ぐためのものですが、100%必ず感染を防ぐことが出来るわけではありません。
予防薬を内服していても感染してしまうことはあります。
そのため、予防薬だけで安心することなく防蚊対策もしっかりするようにしましょう。
もしマラリアを疑うような症状が出た場合はすぐに医療機関で診てもらうようにしましょう。
マラリア以外の怖い病気
マラリアだけに気を取られて他の病気になってしまったら折角の予防も意味がありません。
カンボジアにはマラリアの他にもかかる可能性が高い病気がいくつか存在します。
それについてもご紹介します。
デング熱
マラリアと同じく蚊が原因で感染する病気です。
日本でも一時期騒がれたことがあるので、知っている方は意外と多いのではないでしょうか。
マラリアを媒介する蚊は夜間、都市郊外に出没することが多いですが、デング熱を媒介する蚊は逆に日中の市街地に多く出没します。
カンボジアでは昼夜問わず蚊に警戒を解ける時間はないかもしれませんね。
デング熱は発症すると
- 高熱
- 頭痛
- 関節痛
- 筋肉痛
- 食欲の減退
以上の症状を発症します。
そんなデング熱の対策方法はマラリアと同じく徹底的に防蚊対策をすることが一番となります。
なお、もし発症を疑う症状が出た場合は決して無理をせずすぐに医療機関で診てもらうようにしましょう。
デング熱は放置してしまうと、時にデング出血熱という致死性の高い病気に変わってしまうことがあります。
デング熱自体に特効薬がまだないこともあり大変危険ですので、決して無理はしないでくださいね。
寄生虫症
名前の通り寄生虫が原因で発症する病気です。
寄生虫が混入している飲食物を取らない限り発症することはありませんが、カンボジアは日本に比べて衛生管理が行き届いていない国のため発症する確率がとても高いです。
そのため、水や生野菜などを食べる場合は気を付けてください。
なお、症状は主に下痢・腹痛・血便となります。
マラリアやデング熱と比べるとまだマシに見えてしまうかもしれませんが、それでも十分恐ろしい病気ですので、注意してください。
狂犬病
犬を飼っている方なら病院にワクチンを討ちに行くことが必須となっているためご存知の方が多いのではないでしょうか。
犬に噛まれることで引き起こされるあの狂犬病です。
カンボジアは狂犬病の多発国と言われており、毎年800人近くが狂犬病で亡くなっているとされています。
犬の数も周辺国に比べて多いとされており、郊外でよく見かけますが、可愛いからと言って無暗に触ろうとすると噛まれてしまい、致死率100%の恐ろしい病気である狂犬病を発症してしまいます。
なので、犬を見かけたからと言って無暗に触りに行ったりしないようにしましょう。
なお、長く滞在する予定がある方は事前に予防接種を受けておくことをオススメします。
まとめ
- マラリアは熱帯・亜熱帯で流行している蚊によって発症する病気
- マラリア対策をするには徹底的な蚊対策をするのが一番
- 予防薬を使いマラリア予防をすることもできる
- カンボジアで発症する可能性がある怖い病気の紹介
以上、マラリアとその対策、カンボジアのマラリア以外の病気についてご紹介させていただきました。
折角のカンボジア旅行を楽しむためにも、この記事を参考に対策を立てていただければと思います。
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海外旅行先で「この風景を日本にいる友人と共有したい!」
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