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ドイツでは古くから続く老舗もあるほど、歴史ある伝統菓子がたくさんあります。
特にクリスマス時期にしか現れないドイツ菓子も数多くあります。
ドイツ菓子としては代表的なシュトーレンやバームクーヘンをはじめ、日本でも食べられるお菓子がたくさんあります。
今回はそんなドイツのスイーツのなかから、どんな魅力的なお菓子があるのかまたその特徴についてもご紹介します。
目次
ドイツ菓子の特徴は?
基本的にドイツは日本のケーキに比べて大きいです。
日本のホールケーキの2倍、直径30cmが平均の大きさです。
「素朴で優しい味」と良く表現されますが、甘さは控えめです。
日本のケーキ屋さんでよく見かける、カラフルであったり、生クリームが乗っているものと違い見た目はいたってシンプルなものが多いです。
ドライフルーツ、アーモンド、香辛料を使っているお菓子が多いのが特徴です。
ドイツのケーキと焼き菓子は?
トルテ
スポンジの間にクリームやフルーツがはさんである、切り分けて食べる焼き菓子です。
クリームやフルーツでデコレーションされた、主に円形のケーキのことで、日本でケーキと言われているものは、ドイツではトルテと呼ばれていることが多いようです。
代表的なお菓子は、
- シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ(黒い森のサクランボ酒ケーキ)
ドイツの伝統的なチョコレートケーキで、1930年代から全土に広がったといわれています。
キルシュヴァッサーというサクランボから作られた蒸留酒を染み込ませたカカオスポンジ生地に、瓶詰サクランボと生クリームを挟み、削りチョコレートとサクランボを飾り付けたケーキのことをいいます。
他にもドイツで歴史があり、古くから愛されているケーキといえば
- フランクフルタークランツ(花輪の形をしたケーキ)
元は旧西ドイツで1950年ころから作られるようになったそうです。
もちろんケーキの名前に入っているフランクフルトは、ドイツの土地名フランクフルトもかけてあります。
たっぷりとバタークリームに覆われていて、上から粉砂糖やアーモンドシュガーがかかっているものもあります。
白いバタークリームでおおわれていることから、純白の王冠ともよばれます。
バタークリームですが、あっさりとしていて食べやすく、見た目も可愛いケーキです。
クーヘン
デコレーションをしていない、シンプルな焼き菓子のことをいいます。
代表的なお菓子は、日本でも良く食べられている「バウムクーヘン」です。
丸い形をしていて、何層にもなっているケーキです。
ドイツでは、国立洋菓子協会が定めたバウムクーヘンの定義があり、基準をクリアしたものだけがバウムクーヘンとして認められているそうです。
クーヘンで次に有名なのは、
- レープクーヘン
シナモンやナツメグ、グローブ、アニスなどの香辛料がたっぷり入り、アーモンド、クルミ、ナッツ類、レモンピール、オレンジピールの柑橘類、チョコレートなどで風味づけされているパンチのある焼き菓子です。
はちみつをたくさん使われているのでもっちり、しっとりとした触感が特徴です。
ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家もこのレープクーヘンで作られたといわれています。
クリスマスを飾る代表的なお菓子で、クリスマス時期によく食べられていて、この時期にしか販売しないお店もあるようです。
マジパン
ドイツのお菓子では欠かせないもので、主に細工をして洋菓子の装飾に用いられます。
砂糖と粉末状のアーモンドを卵白と混ぜたもので、洋菓子の材料としてよく使わています。
もちろんそのまま、色付けなどをして形成して食べることもあります。
ケーキの上に乗せたりする人形としてもよく使われています。
(イメージとしては、日本のクリスマスケーキなどに乗っているサンタさんの人形より少し柔らかく、アーモンド風味があります。)
マジパンには材料として2種類あります。
- マジパンペースト
粉末状のアーモンドと砂糖、卵白をペースト状にしたもので、主に細工用として使われます。
- マジパンローマッセ
粉末状のアーモンドと砂糖の割合が2:1になっていて、主に焼き菓子などに混ぜ込んだりして使われます。
こちらはアーモンドをより強く感じることのできる材料で、マジパンペーストの場合は砂糖、アーモンドが半分なのに対し、マジパンローマッセは、アーモンドの分量が多いです。
マジパンはドイツのお菓子には欠かせないものとなっています。
そのマジパンを使ったドイツの代表的なお菓子で、日本でもクリスマス時期には良く見かけるようなった、
- シュトーレン
ラム酒やブランデーにつけたナッツやドライフルーツ、マジパンローマッセなどが入っています。
本来ドイツではクリスマスまでに一切れずつ食べるパンとして家庭で作られていました。
少しずつフルーツの風味などがパンにうつり、熟成が進んでいくシュトーレンを楽しみながらクリスマスを待つのがドイツ流なんだそうです。
雪をイメージした白砂糖が印象的で重さが1kg~にもなるものもあり、とてもずっしりしています。
少し固めでしっかりしているので、薄く切って食べても食べ応えがあります。
主にパン屋さんで売っているケーキです。
他にマジパンを使ったお菓子といえば、
- マジパンカルトッフェル
ドイツで日常的に食べられています。
マジパンのみで作られていて、日本人には少し馴染みのないお菓子です。
カルトッフェルは「じゃがいも」の意味です。
ドイツの人はじゃがいもが大好きで、見た目が似ていることからこのこの名前がついています。
- ドミノシュタイネ
旧東ドイツのお菓子です。
アップルゼリーやマジパンなどを、チョコレートコーティングしたお菓子になっています。
マジパンを使ったお菓子は、お菓子屋さんでも販売されていますが、パン屋さんで販売されていることも多いので、是非色々なマジパンお菓子を食べ比べてみてください。
ドイツのクッキーは?
ケーキや焼き菓子はもちろんですが、ドイツにはいろいろなクッキーがあります。
ドイツではクリスマス時期にクッキーを焼いて、クリスマスツリーに飾り付けたり家族で色々な味を楽しみます。
- バニラレキプフェル
ドイツのクリスマスには定番のクッキーです。
三日月型でサクサクとしていて、アーモンドとほんのりバニラの香りがします。
ドイツのお菓子は重い味が多いのですが、 サラッと食べれられるクッキーなので、お土産におすすめです。
スーパーなどでも購入可能です。
- ツィムトシュテルネ=シナモンスター
シナモンの味が強く、ナッツがたっぷり入っていています。
星の形でアイシングをしたクッキーで、しっとりとした食感が特徴です。
クリスマス時期に販売されます。
- シュペクラツィウス
香辛料が強く効いているクッキーです。
動物や草花模様がモチーフの木型で押して作られます。
- ココスマクローネン
ココナッツをベースにしたクッキーです。
さくさくしていてメレンゲのような触感で癖になるクッキーです。
- ヌスエッケ
くるみやヘーゼルナッツのクッキーです。
しっとりしていてチョコがかかっているものや、ジャムをつけていただくものなど様々です。
- シュプリッツゲベック
さっぱりとしたあじわいの絞り出しクッキーです。
日本でもよく見かけることができます。
クッキーはパン屋でも購入することは可能です。
クリスマスに販売されることが多く、クリスマス時期ではないと購入できないことがあります。
現地でのおすすめショップは?
レープクヘン・シュミット
レープクヘンの専門店です。
ニュルンベルク本店、ミュンヘン店がありますが、ニュルンベルク本店は、90年以上の歴史を持つ名店です。
聖セバルドゥス教会近郊にあり、チョコレートを使ったレープクーヘンが有名です。
ニーダーエッガーのマジパン
ドイツでは知らない人はいないというくらいのマジパンの名店です。
1806年に創業されたニーダーエッガーは、ありとあらゆるマジパン菓子が揃うお店です。
チョコレートコーティングされた定番のマジパンなど、日本ではほとんど見ることがない約300種類ものオリジナル商品が揃っています。
定番の商品は空港などで買うこともできます。
まとめ
- トルテ、クーヘンは伝統あるケーキ
- マジパンはドイツでは欠かせないお菓子
- たくさんの種類のクッキーの中にはクリスマス限定クッキーある
- 香辛料が効いたお菓子がたくさん
ドイツでは冬になると、特にクリスマス時期には、色々なお菓子がたくさん売られるようです。
スーパーなどでは日本のイベント時期のように、製菓専用の特設コーナーができるほどです。
ドイツでは昔から冬を越すために、たくさんの食材を家の中に保存し、家族みんなで料理を楽しむという風習があります。
11月~12月にはドイツ発祥のクリスマスマーケットが各地で開催されていて、日本では見たことのないお菓子をたくさん食べることができて楽しめますよ。
是非、ドイツに旅行へ行く際はお土産はもちろん、ドイツでしか食べられないお菓子を楽しんでくださいね。
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