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インド料理と言うと何を思い浮かべますか?
ほとんどの方は
「インドはカレー!」
というイメージではないでしょうか?
確かにカレーは種類も多く、主食としてインドの生活に根付いていますが、実はカレー以外の食べ物もおいしくて有名なんですよ。
その中でも、今回はインドのイメージとしてあまりないサラダについて紹介します。
目次
サラダが良く食べられるインドの地域は?
インドは国土が広いため、地域によって食べるものも違ってきます。
中国に近い北インドでは新鮮な野菜があまりとれないため、サラダを食べる習慣はあまりありません。
ですが、南インドでは新鮮な野菜が豊富なためベジタリアンも多く、野菜をたくさん食べています。
さらに、スパイスも日本人の持っている激辛な印象よりは辛くありません。
と、いうのも野菜を食べるベジタリアンが多く健康志向のため、刺激物を避けようという考えからスパイスには保守的な人が多いのです。
代表的なインドのサラダは?
インドの人は、フライドライスやチョーメン、カレーと一緒に付け合わせ感覚でサラダを食べます。
切った生の野菜にスパイスや、ヨーグルトを和えるシンプルなサラダです。
基本的に日本と同じくお漬物や、福神漬けのように口直しとして食べられています。
ライタ
インドでは一番有名なサラダです。
野菜やフルーツを切って、ヨーグルトやクミンなどのスパイスと和えています。
ヨーグルトサラダをイメージしてください。
野菜は蒸している場合もありが、基本的には生です。
主にきゅうり、にんじん、たまねぎなどの野菜が使われていることが多いです。
また野菜だけではなく、パイナップルやパパイヤなどのフルーツ、揚げたひよこ豆が入っているものもあります。
ヨーグルトにはクミンやコリアンダー、ミントなどのスパイスやハーブが入っています。
さっぱりとしていて、カレーやこってりとした炒め物などと一緒に食べることが多いサラダです。
カチュンバ
生野菜に塩とコショウやスパイス、レモンを絞ったシンプルなサラダです。
インドの野菜は太陽をたくさん浴びて味がとっても濃いので、それだけでもすごく美味しいです。
元々フレッシュサラダは現地の人ではなく、外国人に好まれて提供されるようになりました。
現在では、ライタと同じくらい、インドでは、ポピュラーなサラダです。
具材としては、生のスライスオニオンとトマト、きゅうり、にんじんなどです。
それに、レモンやライムを絞って塩や砂糖、生の唐辛子が乗っています。
辛い大根が入っている場合もあります。
見た目が大変鮮やかで、野菜の素材の味が分かりやすいサラダです。
アチャ―ル
日本の漬物やピクルスのようなものです。
インドでは常温で2年以上保存可能なアチャールもあります。
カレーの付け合わせの定番です。
元々は農作物が不作の時にでも食べられるように、備えてある非常食でした。
赤玉ねぎ、にんじん、きゅうり、レモンやライム、しょうが、かぶ、カリフラワー、キャベツ、セロリなどが主な食材です。
インドらしく、唐辛子やししとうのアチャールもよく作られています。
フルーツを使ったアチャールもあります。
作り方は、香辛料や酢とクミンやコリアンダーなどのスパイスで味付けされています。
フルーツのアチャールは、酢と一緒に煮込みペースト化することもあります。
イメージとしては、すこし酸っぱいジャムです。
チャナ、チャトパタ
チャナと呼ばれるひよこ豆のサラダです。
ひよこ豆とトマト、赤たまねぎに、チャットマサラ、チリパウダーのスパイス、塩、レモンなどを主に使います。
他のサラダはオリーブオイルなど和えていたりするのですが、このサラダは基本的には油を使いません。
油を使わないので、ベジタリアンの人は大好きなヘルシーサラダの一つです。
インド人は豆が大好きなので、1日に1度はこのサラダを食べる人もいるほどです。
ナンにカレーと一緒に乗せて食べたりしていますよ。
その他のサラダ
上で紹介したサラダ以外にも、名前が特についていないサラダも多々あります。
- 切ったトマトの中央にタルタルソースを入れた、トマトサラダ
- キーマカレーのように見える,緑豆のサラダ
- キュウリやラディッシュ、赤玉ねぎのスライスに、レモンやライムのしぼり汁と塩や砂糖をかけたサラダ
- 小さな赤玉ねぎにドレッシングをかけたサラダ
サラダに使う調味料は?
インドのサラダでは、ドレッシングとして塩とレモン、スパイスで食べることが基本です。
チャートマサラ
しょっぱく、酸味があるミックススパイスの事です。
クミンパウダーやマンゴーパウダーが混ざっています。
- チャート=屋台
- マサラ=スパイス
屋台のスパイスとも呼ばれています。
チャツネ
インドではマンゴーやタマリンドなどのフルーツ、他には野菜やハーブ、スパイスを砂糖や酢と煮込んでペースト状に煮たソースのことです。
日本のジャムのようなものです。
主にインドやアジアン料理に使われている、ペースト状の調味料です。
地域や家庭によって作り方も材料も違うので、甘いものから辛いものまであります。
サラダに使われる主な野菜とフルーツは?
野菜
- トマト
インドでは生活にかかせない野菜です。
日本のトマトと比べて大変酸味が強く、少し小さいサイズです。
へたがついていない状態で売られています。
サラダにはもちろんですが、カレーにはトマトが必ず入っています。
- たまねぎ
インドのたまねぎといえば、赤たまねぎのことをさします。
甘みが非常に強いのが特徴です。
トマトの酸味が強いので、合わせると味に深みが出ます。
芽キャベツくらいの大きさの赤玉ねぎを、そのままサラダにして食べたりします。
ほとんどのサラダにこの赤たまねぎが入っています。
- にんじん
日本のにんじんよりも、形は大変細長く色は赤みが大変強いです。
オレンジというよりは紫に近い赤で、一瞬サツマイモかと思います。
インドのにんじんは甘みが強く、生のままサラダで食べることが大変多いです。
- きゅうり
日本のきゅうりより、大きく太いです。
生でレモンやスパイスをかけてサラダとしてたべます。
味は日本のきゅうりとさほど変わりません。
インドにはきゅうりに似た、カリトリという瓜がありますが、サラダではなく、サブジという野菜の炒め煮に使われることがほとんどです。
- ツノニガウリ
キワーノともいう、瓜科の野菜です。
きゅうりとさほど変わりありません。
インドの東部では、栽培して食べられています。
- 大根
日本よりも辛味や苦みが強いです。
インドでは大根は子どもに大変人気が野菜です。
主に白い部分よりも、緑の葉の部分をサラダとして食べることが多いです。
- テーブルビート、レッドビーツ
ロシアで良く食べられている、赤いカブのことです。
栄養価が大変高いので、インドでも良く食べられています。
サラダでは生のままで食べます。
- じゃがいも
芽キャベツくらいの大きさのものから、日本でよく見る大きさのじゃがいもまでさまざまです。
料理によって使い分けをしています。
子どもにも大人にも人気のある野菜で、サラダ以外にも多く使われています。
- ほうれんそう
インドでは大変人気の野菜です。
チキンサグなど緑色のほうれん草カレーがあるほど、ほうれん草を良く食べます。
カレーはもちろん、サラダにも使われています。
味は日本のほうれん草とさほど変わりはありません。
- キャベツ
日本と何ら変わりのないキャベツです。
味も見た目も全く変わらないので、安心して食べれます。
- 豆
インドはベジタリアンが多いので、肉に代わるタンパク質をとるために豆をたくさん食べます。
日本に比べて何十種類もの豆があります。
大豆をはじめ緑豆やグリーンピースはもちろんあり、いろいろな料理に使われています。
インドの人は特にひよこ豆が大好きで、サラダにはひよこ豆が使われていることが多いです。
- ソヤビーン
ベジタリアンやヴィーガンではおなじみの、べジミートのことです。
その名の通り豆ですが、限りなく食感や味が肉になる食べ物です。
豆が大好きなので、サラダにもこのソヤビーンが肉のように入っていることがあります。
- さつまいも
日本でも人気のあるさつまいもですが、インドの人も大好きです。
茹でてスパイスや塩をかけて食べることが多いです。
味も見た目も食べ方も、日本のさつまいもと変わりありません。
- なす
インドのナスは日本のナスと見た目が違って、長くなく丸っとしています。
味は日本のナスと変わりはありません。
ナスのカレーやサラダはもちろん、炒めたり煮たり焼いたりして食べます。
- パクチー、グリーンコリアンダー
サラダの上にぽんと置いたり混ぜ合わせたなど、味のアクセントになります。
味は日本と同じで、独特な香りと味で好き嫌いが分かれる野菜です。
- 青唐辛子
日本でもおなじみで辛いです。
サラダでは上にちょこんと1つ乗ってでてくることが多く、そのまま生で食べます。
青唐辛子ピクルスもありこちらも、もちろん辛いです。
- ブートジョロキア
東インドで主に取れる、とうがらしのことです。
ただのとうがらしと違うのは、「世界一辛い唐辛子」といわれているほどの辛さです。
アチャ―ルになっていたりもしますが、サラダにはやはり上に一本乗っていたりします。
食べるときは心して食べてくださいね。
- フェンネル
日本ではなじみがないですが、植物の種子です。
野菜として食べられています。
口直しの解毒のハーブとして人気です。
フルーツ
- レモン
小さくて丸く、日本のものとは違い黄緑色です。
ジューシーでとてもおいしいです。
インド人は薬味としてサラダにかけて食べます。
- マンゴー
インドでは、マンゴーが簡単に手に入ります。
日本の店頭に並んでいるマンゴーは、熟れてオレンジになっています。
しかしインドでは、熟れていない緑の皮で中が白い身のマンゴーもよく使われています。
生の完熟していないマンゴーは、アチャールに使われることが多いです。
熟れて完熟しているマンゴーは、生のフルーツやサラダとして食べます。
- バナナ
世界で生産量が第1位です。
特に南インドで良く食べられています。
サラダには皮をむいて、切ってそのまま入れられていることが多いです。
皮は比較的薄く、日本のものより小ぶりです。
インドでは、未熟バナナも完熟バナナも両方食べます。
未熟バナナは「ケラバジ」といいます。
カレーにも入れますが、野菜と同じように調理して食べられます。
あまり甘くはなく、芋のような味がします。
- ブドウ
インドのサラダにはブドウが入っていることが多々あります。
皮はむかずそのままで食べます。
少し高めですが、屋台などでぶどうのジュースが売られています。
- ザクロ
日本ではあまり売られていませんが、インドでは手に入りやすいフルーツです。
また、赤くて甘いのが特徴的です。
種も身も食べることができるので、フルーツサラダによく入っています。
そのまま塩をかけて食べたりします。
- グァバ
あまり日本ではなじみのなグァバですが、インドは生産量も多いため、大変良く食べられています。
サラダにももちろん入っていて、塩とチリパウダーをかけて食べます。
- パイナップル
日本で売られているパイナップルとさほど変わりはありません。
サラダとして食べる際に、ブラックペッパーなどをかけて食べます。
絞るだけのパイナップルジュースは屋台でも販売されています。
サラダはどこで食べられるの?
インドでは屋台が頻繁に出ています。
中にはサラダをその場で作ってくれる屋台もでています。
レストランではもちろん、サラダが提供されます。
レストランによって調合されているスパイスやハーブが違います。
特にチャツネは味がお店によって違うので楽しんでみてくださいね。
Tadka
ベジタリアンやヴィ―ガンの料理も置いているお店です。
北インドで観光客に大変人気のあるレストランです。
高級感があって、店内も大変綺麗です。
価格も1,000円前後のため、行きやすいお店です。
Bowl of Cmopassion
カレーが美味しいと有名なレストランです。
ここもベジタリアンやヴィ―ガン専用の料理が用意してあります。
日本人にも大変人気のお店です。
カレーの付け合わせに、インドのサラダを是非注文してみてくださいね。
Dvar Indian Restautrant
ニューデリーにあるレストランです。
ベジタリアン、ヴィーガン料理はもちろん、グルテンフリーなどにも対応しています。
少し高級ではありますが、1,000~2,000円で食事をとることができます。
インド料理と歌っているほどなので、インドの定番サラダを食べることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
- 南インドでは新鮮な野菜が良く食べられている
- インドではベジタリアンが多い
- ライタやカチュンバルのサラダがインドではポピュラー
- サラダは付け合わせとして食べられる
- 生野菜や生果物をサラダとして食べる
健康志向の日本ではサラダが良く食べられていますが、インドもベジタリアが多ので野菜が多く使われている料理がたくさんあります。
中でも、インドの野菜は味が濃く大変おいしいので、サラダにしてよく食べられています。
ぜひインドへの旅行の際は、カレーだけではなくサラダも食べてみてくださいね。
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